「9条大切」と若者訴え 京田辺市北部九条の会
「京田辺市北部九条の会」は9日、「今こそ語ろう『九条と暮らし』めぐる思い」を語るつどいを約41人の参加で開催しました。青年平和サークル「憲ぽっぽ」のみなさんによる沖縄伝統舞踊「えいさー」ではじまり、沖縄衣装での軽快な沖縄舞踊にたくさんの拍手が寄せられました。
2010年問題を考える会の横山美樹さん、地元主婦の狩野久乃さん、「憲法ぽっぽ」の佐藤匠さん、京都南法律事務所の岩佐英夫弁護士の4人のパネラーによる報告と討論。佐藤さんは「戦争知らない世代ですが、今の日本は何時戦争に駆り出されるのか不安です。9条改憲や愛国心強要などされてたまるか!という思いです。だからこそ僕ら若い世代に貴重な悲惨な戦争体験などを語りついでいってほしいし、9条があって僕らの生活があると実感できる」と言います。
岩佐弁護士は「特に今狙われている海外派兵恒久化法は9条明文改悪でなく事実上解釈改憲で自衛隊を海外に恒久的に派遣しようとするもので、厳戒しなければならない!」とアメリカの世界戦略と呼応する日本政府の動きをわかりやすく解明し、8日の九条の全国講演会や世界各地で、九条が運動としても広まっていることなどの報告もされました。また、「大正14年生まれです」と自己紹介した狩野さんは「私の兄弟3人も戦争に駆り出され兄は戦死して寂しかった。子どもを生み育てた母親として二度とこんなことさせてはならないとの思いで九条の会に参加させてもらってます。当時、学校では『男は兵隊さん、女は看護婦さん』で象徴される軍国教育漬けでした」と語り、一同感動しました。
青年「憲ぽっぽ」が靖国神社で見聞したスライド記録「靖国神社を見てきました」が上演解説され、「爆弾三勇士」など「かっこいい」と認められた感想ノートを見て、靖国神社でウソで固めた戦争美化に若者達が傾聴していくことに恐ろしさを感じたと述べ、だからこそ本当の真実の戦争体験を若者達に語り継いでほしいと訴えました。
同会は9人の呼び掛けで京田辺北部の8000枚のチラシを配布する活動に41人が参加するまでに発展し、輪をもっと広めるためには会員制や財政などを検討し、参加者のさらなる協力賛同を呼びかけ、大きな拍手で誓い合いました。(仲野良典)