京都御苑・御車還（みくるまがえし）の桜

人止棚で囲まれた御車還桜

つぼみはまだ堅そう

　車還櫻（くるまがえしさくら）は、まだ全体的につぼみ。もと菊亭家あとにあったといわれる名木の１つです。つぼみのほころび始めるのが待ち遠しい。
　中立売御門から京都御所に向かって進むと左手に見えてくる人止柵が目印です。

　最寄のバス停は、烏丸一条。地下鉄「今出川」駅下車、南行。

桜スポットＤＡＴＡ

• 住所：京都市上京区京都御苑３
• 交通：ＪＲ京都駅より、 地下鉄烏丸線「今出川」駅から徒歩５分
• 開花状況：つぼみ
• 京都人的メモ：先に紹介した「糸桜」、「左近の桜」、そしてこの「御車還」を御所の三大桜という。「くるまがえし」は、昔、後水尾天皇が菊亭家の築地を通りかかった折、あまりの美しさに御車を返させて鑑賞されたという故事から。東京遷都、戦争の混乱で放置されたが、昭和30年に株跡が発見され、柵をもうけて客土するとともに肥をほどこして養生した、と記録されている。