9条改憲されたら自衛隊の活動に歯止めきかない
「立命九条の会」は、17日、新入生歓迎企画「憲法九条って何?」(後援:同大学教職員組合、京都府学連)を京都市北区の立命館大学内で開催し、法学部の多田一路准教授が講演しました。学生や教職員、卒業生など約30人が参加しました。
多田氏は日本国憲法について「あくまでも法であり、権力者に対して強制力を持つ。戦争放棄や戦力不保持などを明記した九条ほど明快でわかりやすい条文はない」と話しました。
改憲問題については、「自衛隊が専守防衛に徹するなら憲法は変える必要はない。改憲は自衛隊の正規軍化や派兵など『さすがにこれをやれば違憲だ』ということをできるようにするため。九条を変えれば、自衛隊の活動に歯止めがなくなる」と危険性を指摘しました。
講演後には参加者同士で九条や平和について議論する時間がもたれ、「日本は九条があるのだから、軍縮のイニシアチブをとるべき」「『日本も核武装すべき』と発言する議員がいることが不安」など活発な意見交換が行われました。(山手四郎)