「たたかうべきときは絶対逃げない人だった」 岡部伊都子さんを偲ぶ会に600人
4月29日に肝臓がんのため85歳で死去した随筆家の岡部伊都子さんを「偲ぶ会」が31日、京都市上京区の同志社・新島会館で行われ、約600人が集いました。この日は、戦死した婚約者・木村邦夫さんの命日。上田正昭(京大名誉教授)、梅原猛(哲学者)、佐高信(作家)、志村ふくみ(染色家)、鶴見俊輔(哲学者)、道浦母都子(歌人)、宮城泰年(聖護院門跡門主)、井上哲士(日本共産党参院議員)の各氏ら120人を超える各界の人士が呼びかけました。
舞台正面の遺影はたくさんの花で飾られました。黙祷後、在りし日の岡部さんをしのぶスライドが上映され、主治医が病状を説明。親交のあった上田氏や志村さん、佐高氏らが「筆を曲げず、筆を折らず、生活者の思想をつづった」、「たたかうべきときはあの弱い体で絶対に逃げない人だった」などと信念を貫いた姿勢をたたえました。邦夫さんの妹・多田和子さんが、兄と岡部さんの思い出を語り、遺族を代表して岡部優里さんが謝辞をのべました。
日本共産党の志位和夫委員長と市田忠義書記局長からメッセージが寄せられ、同党の渡辺和俊京都府委員長、穀田恵二衆院議員、井上哲士参院議員らが参加しました。