空襲被害の出水学区などまわる 上京で平和ウォッチング
9条の会上京連絡会は1日、上京のまち平和ウォッチングを行いました。平和と歴史をテーマに上京のまちを「探索」しようと、区内の人はもちろんお隣の北区からの参加もあり10数名がまちを歩きました。
1945年、京都に爆弾が投下され一番被害のあったといわれる出水学区、古くからの油屋さんの店頭に飾られた爆弾の破片や空襲を忘れずにと立てられた石碑、戦争へ戦争へと国民を「駆り立てた」時代につくられた「皇紀2602年」と掘られた石づくりの「国旗掲揚台」などをめぐりました。あちこちに立てられた「平安京」の案内石碑や説明パネルも見ながら歩き、近代から平安朝の時代までの庶民と権力者との闘いに思いをめぐらせながらウォッチング。最終地点の大宮今出川、千両が辻の賑わいは参加者の記憶にも残っており、「このあたりには銀行が軒を並べていたな」と語らいました。
上京のまちを支えてきた民衆の暮らしも、平和があればこそとの思いを強くしました。
ウォッチング終了後、残ったメンバーでガイド役を買ってでていただいた町屋のご主人宅で昼食をとりながら語り合ったりと、有意義な時間を過ごしました。(村上栄一)