平安神宮神苑の花菖蒲咲きほこる
平安神宮は5日、神苑内を無料開放しており全国の観光客や修学旅行生がたくさん訪れました。平安神宮が創建された明治23年、同じく造園された約1500坪の西神苑の白虎池(ビャッコイケ)に、紫や白の花菖蒲(アヤメ科アヤメ属)が見事に咲いています。
午後からは雨に光る花菖蒲も格別でした。花に見入る人たちからは「いい雰囲気でとても風情がありますね」と感動の声が。水面に浮くスイレンが開花した白虎池に、ちょうど一羽のゴイサギが花菖蒲の近くに舞い降り、まるで襖絵の日本画のような園庭になり、こころいやされる雰囲気を醸し出しています。
同神宮には伊勢、肥後や江戸系の日本古来の花菖蒲の約200種、2000株が咲きます。6部咲きの今は、すべての菖蒲が凛とした華建ちで見ごろ。花菖蒲に見入る人、バックにして写真を撮る人、接写して撮る人など国の名勝指定の庭園を満喫していました。
「ほととぎすなくやさつきのあやめ草 あやめもしらぬ恋もするかな」(よみ人しらず「古今集」)(仲野良典)