これが「首都圏青年ユニオン」のたたかいだ 河添誠氏の講演(3)
ひどい状況をどのように変えていくのかということなんですが、一つは法律そのものが守られていない、労働基準法が守られていない状況ですから、それを守らせる運動が重要です。
そのためには個人で入れる労働組合をもっと地域に広げていくことが必要です。
雇用と社会保障そのものが法律的に破壊されている問題があります。
そういう問題は政治の力で変えていかなければなりません。派遣法はずっと改悪されてきましたが、今は派遣法を見直し、規制を強化する動きが国会の中で起こっています。
社会保障の破壊も後期高齢者医療制度などめちゃくちゃなものが広がっています。そういったことをやめさせなければなりません。
貧困の問題について多くの人に考えてもらうことが必要です。貧困の話を身近に聞くことができるような運動をつくることが必要だと思います。
東京では「反貧困」の幅広いネットワークができて、共同が広がっています。平和運動は、夏になるとコンサートや平和行進などのイベント、また新聞、雑誌で平和特集されるように、戦後の日本の社会運動がそういう意識をつくってきました。
「反貧困」、「貧困」はなくさなきゃいけない、自己責任じゃない、雇用が破壊されているのも政治・社会の問題なんだ、というように社会のみんなが考えられるように変えないといけないんです。
10月19日には東京・明治公園で「反貧困ネットワークの大集会」が開かれます。また10月5日に東京・明治公園で全国青年雇用集会が開かれます。
これらを成功させるためにも、京都からもたくさん参加してください。ありがとうございました。