新しい仲間と教育語るつどい
京都教職員組合は6月7日、京都新歓2008「新しい仲間と語る教育と文化のつどい」(同実行委員会主催)を京都教育文化センターホールで開き、京都府内各地から250余人が参加しました。
同青年部によるロックソーランで幕開け。「ようこそ☆京都新歓2008へ!」の人文字が現れると、会場から驚きの声が上がり、温かい拍手が送られました。 記念講演は、「未来に責任をもつ生き方って?」と題して、田中優・未来バンク理事長が行いました。この春、南極を訪れて、地球温暖化が科学者の予測を超えるスピードで進行していることを実感した田中さんは、「化石燃料に依存したシステムを続ける限り、温暖化は止められないし、地下資源を奪いあう戦争は後を絶たない」と断言。「地球の危機を救うためには自然エネルギーに転換するしかなく、現にヨーロッパ各国ではシフトが始まっている」と述べ、温暖化防止に無策な日本政府の現状を批判しました。
そして、個人や家庭の努力に責任を負わせる従来の環境保護キャンペーンの誤りも指摘し、「エネルギー消費の大半は家庭系でなく事業系。企業や役所が省エネをせざるをえないシステムを導入することが最も効果的な温暖化防止」と力説しました。
また、個人にできる活動として、みずからが14年前に立ち上げた「未来バンク」や、ミスチルの櫻井氏らが作った「ap bank」など、非営利の市民バンクが全国に広がっていることを紹介し、「ぜひ子どもたちにも地球のためにできることをしっかりと伝えていってほしいと思います」としめくくりました。
(K)