同じ劣悪な労働に共感できる 映画『蟹工船』上映会
映画「蟹工船」上映会(同実行委員会主催)が16日、西陣織会館(京都市上京区)で開かれ、話題の小林多喜二原作の同名小説を映画で見ようと若者から高齢者まで約200人が参加しました。
映画は1953年に制作され、蟹工船で奴隷のように働かされる労働者たちが団結して横暴な監督に立ち向かうストーリー。
上映後は、日本共産党の吉田幸一衆院4区代表と民青同盟府委員会の中川葵さんによるトークセッションが行われました。吉田さんは「『蟹工船』が若者に共感を持って読まれているのは、最近の働かせ方の異常さを表している。日雇い派遣を禁止し最低賃金を1000円に引き上げて、まじめに働いたら結婚や子育てをできる社会にしないといけない」と話し、中川さんは雇用宣伝で若者と対話した経験を話し、「若者が、今の働き方が個人の責任ではなく、政治の責任だと気づきはじめている」とそれぞれ語りました。
非正規で働く男性(22歳)は、「自分も非正規で給料が低い。時代は違うが同じ劣悪な労働条件の下での労働者の姿に共感できる」と感想を話しました。(山手四郎)