炎天下、核廃絶訴え行進 伏見、東山で網の目行進
「核兵器と戦争のない世界のために、いっしょに歩きましょう!」と12日、中書島伏見港公園から京都市役所まで「網の目平和行進」(伏見、山科の同実行委員会主催)が行われました。燃えるような夏空一色になりましたが、出発地点の伏見港公園には100人以上が参加しました。
伏見の奥田正敏代表は、「今、全国で平和行進が行われています。私も歳をとりましたが、これはやめるわけにはいきません。死ぬまで続けます。戦争中は爆撃されても我が方の損害は軽微なりとばかり報じていましたが、1945年8月のニュースは広島に特殊爆弾が投下され我が方被害甚大と報じていたのを覚えています。今こそ憲法9条をしっかり守って絶対戦争を許してはならない」と訴えました。
革新懇伏見の井川定雄代表は、「今日、戦争で脅かされている情勢の中でこの網の目平和行進を成功させたい。憲法9条改悪など自公政権の危険な動きを何としてもストップさせることです。仙台や大阪高裁判決は被爆者の実態にあった勝利判決であり、すべて国の責任と断じました。ひとつひとつの取り組みが核兵器廃絶につながっており、私たちは確信をもって今日の平和行進を頑張りましょう」と激励しました。
伏見港公園から大勢の買い物客が行き交う大手筋商店街を通り、国道24号線を北上して伏見街道に入り東山区の東福寺まで沿道の人々に「核兵器廃絶」「被爆者裁判を支援」「憲法9条まもろう」など訴えながら行進。参加した京建労主婦の会の女性は、「平和を訴えられて、すごくいい気分です。こういう取り組みはとても大事なことで元気出る」と話し、大きな声でシュプレヒコールを繰り返しました。
約8キロの道のりをほぼ全員が歩き抜き、東福寺で東山区の実行委員会にバトンタッチ。東山からは東福寺・日赤の東大路を北進し、五条通りを横断して八坂神社石段下から四条通りに入り、河原町を北進して市役所までのコースで炎天下のなか、元気に行進しました。(仲野良典)