彼岸にお精霊(しょうらい)送りと、今生きている家族や人々の無病息災を祈願する盂蘭盆(うらぼん)の大きな行事の一つ、京都五山の送り火が16日の夜に行われました。近畿地方をはじめ全国から毎年10万人以上の観光客らが「大」文字、「妙」、「法」、舟形、鳥居形と左「大」文字の5つを京都市内各地で堪能しました。
当日は夕刻に雨があがり、闇の中で点火されると「点いた!」「ウワァッ!」などの声や拍手が起こり蒸し暑さもしばし忘れての納涼。7月から連日の猛暑が続いた京の町も地蔵盆のあとは秋の気配を感じさせるころになりました。
「大文字や近江の空もただならぬ (蕪村)」(仲野良典)