食料自給率下がれば軍備が必要という考えも 向日市・六向区で学習会
向日市の第六向陽小学校区の住民でつくる「六向区憲法9条の会」は16日、「港から見た食と農」のテーマで学習会を開き20人が参加しました。
元神戸税関職員の柳澤尚さんは、現在の日本の食料自給率は「砂漠の国の自給率」。農業でもっとも大切な水の豊かな日本で、なぜここまで食料自給率が低いのか、中国からの輸入餃子問題にもふれながら港での検疫体制が「安全検査」から「モニタリング検査」になり食の安全が保てない現状を報告。
「自給率が下がれば外国からの食料供給を維持するために軍隊が必要だという考え方にも通じるので、『9条の会』のみなさんも「食と農」の問題にぜひ関心を持ってほしいと話しました。
代表世話人の谷内口浩二さんが「暑い中ですが、毎年この時期(15日前後)に開いてきた学習会は戦後の飢えの時代を生きた自分にとって、現在の食の問題は特に関心が高い」とあいさつしました。(石沢春彦)