戦死した夫の手紙 「自分らしく生きろ」と教えてくれた
9条を守り平和な日本を子どもたちに引き継ごうと13日、宇治市内で「平和とシャンソンのつどい」(実行委員会主催)が行われ、40人が参加しました。62年ぶりで昨年1月に夫の戦没地ニューギニアを訪ねた阿部鈴子さん(88)が夫・四郎氏との700通にわたる往復書簡や慰霊の旅などについて語りました。
阿部さんは昨年、全国12カ所で平和への思いを訴える講演を行い、「戦争にNOといえる日本に」「憲法9条を世界遺産に」と呼びかけてきました。阿部さんは「インターネットも携帯もなかった時代、手紙が心をつないでくれた。夫の手紙が自分らしく生きることを教えてくれた」と語りました。
シャンソン歌手の沢内侑紀子さんが「愛の賛歌」や反戦の歌を披露。参加者で「千の風になって」を合唱しました。(M)