琵琶湖の“底”になまず 14日まで「辵展」
江戸期から続く御用印判司の流れをくむ「鮟鱇窟」主の水野恵氏が率いる「辵璽林」門下生の「辵展」が14日まで、中京区のギャラリー象鯨で開かれています。「底」をテーマに書と篆刻の作品25点が展示されています。
退蔵院の如拙が描いた「瓢鮎図」が題材に「大那魔壽」の書を書いた田島達也さんは、瓢の形を琵琶湖に見立て、琵琶湖の底、すなわち瓢の底にすでになまずがいると見立てています。水野氏は「落款(印)が瓢箪を逆さまにして、中に小さな点がある、これが竹生島。楽しい作品やなと思います」と評します。
篆刻では、李白の詩「将進酒」の一部を写した作品や水野氏の「屁の突っ張り」などユーモラスな印判に注目が集まっていました。
ギャラリー象鯨 京都市中京区姉小路柳馬場東入ル TEL 075-211-5868。午前10時から午後6時。