真冬なみにすっかり冷え切り訪れる参拝者もちらほらの北区の平野神社に、寒桜が例年より多い花数をつけて咲いています。境内のあちこちにある約10本の寒桜(「十月桜」)は、寒風の中凛として小さなピンクの花を咲かせています。
 寒桜は今が最盛期。お宮さんでは「寒桜は10月中旬頃からポツポツと咲き始め3月頃まで見られます」とのことです。(仲野良典)


 社殿は寛永年間建立され、本殿は重要文化財に指定されています。すでに江戸時代には「平野さんの桜」として知られるようになりました。今では「虎の尾桜」「嵐山桜」「寝覚桜」や「突羽根桜」など珍種もたくさんあり、50種400本のさまざまな品種でさながら桜百科展のようです。3月から4月には境内一円豪華に咲き乱れます。