「教育に臨時はない」 京都で近畿・中部臨時教職員のつどい
「第19回近畿・中部臨時教職員交流のつどい~ええとこみっけ!あなたも私もきょうの出会いで未来(あす)へのいっぽ」(同実行委員会主催)が17日、京都市左京区内のホテルで開かれ、京都ほか8府県の90人が参加。全体会では、千葉県の臨時教職員サークル「虹の会」代表の徳田暁夫さんが記念講演しました。
同県・船橋市立小学校教員の徳田さんは、臨時採用経験がない中、偶然参加した全臨教(臨時教職員制度の改善を求める全国連絡会)静岡集会がそれまで試験対策にわい小化していた「虹の会」の活動を見直すきっかけになったとのべ、全教千葉やベテラン教員の援助の下で若い仲間を増やしながら、千葉集会(07年)を成功させた経験を報告。年40回の例会をはじめ積極的に飲み会や遊ぶ機会をつくり、互いの教育観や人間観をたたかわせる活動を続けてきたとのべ、「教育とは理想に向かって社会を成長させる力を育むもの。人間の大切さを知っている人こそ、同じ教育の仲間として迎えたいという気持ちでやっています。父母や国民と共同して、現状を乗り越える運動をつくっていきたい」と話しました。
福祉保育労働組合京都地本の吉岡勝副委員長が急増している福祉・保育職場での非正規労働者の問題について特別報告しました。吉岡氏は、介護保険と障害者自立支援法導入が原因と説明し、同地本の組合がある約100の職場で非正規率が5割となる下、非正規部会をつくり、「フルタイムで働く非正規職員を正規に」という要求署名に取り組んでいることを紹介しました。
各府県からは、橋下府政による府立学校非常勤職員350人いっせい解雇の撤回を求める運動(大阪府)や正規採用に向けて年齢制限撤廃や採用試験結果の情報開示、特別選考実施などを実現した経験(愛知県)などが報告されました。18日には分科会が開かれます。