京都市が進める「京都水族館(仮称)」整備構想に対する市民意見(249通)を順次紹介します。
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「京都水族館(仮称)」整備構想への意見(7)
【60歳代・京都市外・女性】京都市内に水族館を建設することに強く反対します。特にオリックス不動産KKによる水族館の建設の解説は、エコの名を借りた商業主義丸出しの内容です。新江、島水族館建設を好例として挙げていますが、同水族館の動物収容施設及び運営法は国際的に評価が低く、批判が大きいものです。よりによって内陸の京都で、水を張った水槽に野生動物を閉じこめた展示を見て市民が、市長がいう「海を体現すること」はできません。外国人が多く訪れる観光都市に従来型の水族館が建設されるということが、国際的に発表されれば、京都は評判を落とし、海外からの多くの観光客を失います。すでに日本には50館の水族館があり、その水族館に収容するために多くの野生動物が捕獲され、「使い捨て」にされています。このことから、世界動物園水族館協会は、特に展示用のイルカを水族館が購入しないよう世界の水族館に対して強い警告をしています。京都市長が、目先の利益にとらわれることなく、国際的な動向に目をむけて、「日本の恥」にならないことを心から願っています。なお、整備構想検討委員会の委員に、動物・環境関係者がいないことはかなりの手落ちです。
【60歳代・中京区・女性】水族館はいりません。
 京都市にはすでに、立派な動物園があるのでそれで十分です。となりの大阪には海遊館もありますから、いろんな魚類をみるのなら電車にのっていけばすぐです。事業内容を見ると“ショー部分”が最初に出てきますが、動物保護の目からみるとよいものではありません。また、地球温暖化防止・京都議定書のこの京都からみても水族館は多くの水を使い、運転に多くのエネルギーを使います。“DO YOU KYOTO?”の京都としてはふさわしくありません。
 水族館整備構想は撤回されるよう望みます。
【60歳代・左京区・女性】反対します。
 海から毎日海水を運ぶために、CO2の大量消費になります。
 地球温暖化に拍車をかけることになり、京都議定書を生んだ京都のやることではありません。
 時代に逆行する計画、納得できません。地球が壊れても良いというのならどうぞ。
【40歳代・右京区・男性】京都に水族館を作っても、一度はものめずらしく行くかもしれないが、まず一度しか行かない。どういう狙いがあるのか知らないが財政困難な折やめておいたほうがよい。
【30歳代・中京区・女性】梅小路公園は今のままがいい。集客を望むより市民のやすらぎの場であってほしいと願います。