京都市の「京都水族館(仮称)」整備構想に対する市民意見(14)
京都市が進める「京都水族館(仮称)」整備構想に対する市民意見(249通)を順次紹介します。
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「京都水族館(仮称)」整備構想への意見(14)
【50歳代・右京区・男性】以下の観点から建設に“反対”します。
・不自然である
水族展示は内陸、京都市には合いません。
京都市には海がありません。京都市から「海」訴える水族館を造るべきではありません。
近畿の都市圏にも、海に接する大阪海遊館、神戸須磨水族園があり、
淡水魚では、滋賀、琵琶湖にあります。大きな水辺がない京都市には必要性はありません。
・環境保全に反します。
水族園を保持するために膨大なエネルギーを必要とし、環境問題に歯向かう内容です。
また世界の海洋生物は危機的状況にあり、人工的な場、水族館に押し込めるべきではありません。
このような状況のもとで水族館において環境を訴えることは多くの人たち(特に子供たち)に矛盾を与えるものであり、納得がいかないものとなるでしょう。
環境を訴えるのであれば、京都市の環境に合致した施設を造るべきです。
京都市の水族館では環境保全に対して、魅力ある内容は期待できません。
・歴史を訴えない
京都市本来がもつ価値、歴史を再認識するべきです。
水族館を建設しても短期的なアピールしか持てません。
例えば、エネルギー危機が起これば、水族館を維持できません。
10年、20年、50年、場合によっては100年、1000年の価値をも築く事業を京都市は行うべきです。
つまり、水族館は古都京都には相応しくありません。
京都市は世界に誇れる国際観光都市であり、歴史を持っています。
水族館を造ることにより、これらの矛盾を示すと、世界的に「笑いもの」にもなりかねません。
京都市の国際性を世界に訴えるためには、“水族館がない都市”が圧倒的に有利です。
京都市の歴史性を残すためには、“水族館がない都市”が圧倒的に魅力的です。
【50歳代・下京区・女性】内陸型水族館そのものが、今日の環境保護、自然との共生という理念に反する施設と考えます。内陸には内陸の環境の整備の仕方を大切にするべきで、緑を多く育んでいくことが使命のはずです。水族館は全く違和感があり無用のものです。環境問題を真剣に考えていただきたく存じます。
【40歳代・下京区・男性】地域の住民としては環境の悪化が懸念されます。交通量の増加や空気、水の汚染、多数の客による騒音やごみの散乱その他。何よりも大きな建物が建つことに困る威圧感と見通しが悪くなること。
水族館を建てることについては百害あって一利なしということで、建設には反対します。