日本共産党京丹波町議団は11日、同町内で「南丹清掃」（株）が建設を計画している産業廃棄物中間処理場「資源化施設R工房」について考える学習会を開きました。
　「地球温暖化防止京都ネットワーク」代表委員の榊原義道氏が、同施設をはじめとした「汚泥炭化処理」と環境問題について、この間聞き取りした内容も含め、問題点を報告しました。
　榊原氏は、計画されている「汚泥」や「動物の糞尿」などを乾燥させ炭にする施設の仕組みを説明。同社がダイオキシンが発生しない全国初の装置と主張している「炭化装置」について、「同社は『ダイオキシンは発生しない』と繰り返すだけで、排出ガスのデータは全く明らかにしていない。本当に『全国初めての装置』などと自慢するなら、排出されるガスのデータを全て明らかにすべき」と指摘しました。
　また「産廃施設計画が相次ぐ丹波町で、住民の思いを無視して勝手にこんな施設を作るようなことができないようにする仕組みづくりが必要」と訴えました。
　同町議団の東まさ子町議が「南丹清掃」に質問状を送り、施設の概要について説明を受けた経過を報告し、改めて住民の安全を守るために引き続き調査し、学習会を開いていくことを述べました。
　参加した住民からは、「なぜ町民を無視してこんな施設を押し付けられないといけないのか」、「町にはっきりと反対といってほしい」、「町が住民の安全を守る責任を果たしていない。ばかげている」と疑問の声が上がりました。

シェア