長崎原爆資料館(長崎市)の屋上庭園に置かれている「ふりそでの少女像」のモデルとなった女の子の母親・福留志なさん=綾部市=の107歳を祝う会が29日、綾部市内で開かれ、25人が参加しました。
 「ふりそでの少女像をつくる会」のメンバーを中心に実行委員会を作って開きました。
 車いすの志なさんは、参加者から「お誕生日おめでとうございます。これからも元気でお過ごし下さい」と言葉をかけられ、握手に応じていました。
 参加者は、志なさんの口癖の「戦争はあかん!平和が一番」の言葉を記したお祝いのパネルと一緒に記念撮影をした後、平和への思いを交流しました。
 実行委員長の三野博さん(21)は、「日本一、世界一の平和のおばあちゃんになってほしい。“戦争はあかん!平和が一番”の思いを僕たちが引き継いでいきたい」と話しました。「ふりそでの少女像をつくる会」の四方修吉代表は、衆院で憲法改定原案の審査権限を持つ憲法審査会の規程案が提出された事態のもとで、憲法9条を守る運動の重要性を話し、「一緒に運動を広げていこう」と述べました。
福留志なさん死去 「ふりそでの少女像」モデルの母