大企業は「派遣切り」「雇い止め」やめよ 京都統一メーデー
「なくせ!失業と貧困。大企業は『派遣切り・雇い止め』をやめよ。人間らしく働くルールの確立を」などのスローガンを掲げ、第80回全京都統一メーデー大会が1日、京都市中京区の二条城前広場など府内12会場で開かれ、約1万2300人が参加しました。
約8000人が集まった二条城前広場では、京都総評の岩橋祐治議長が「今ほど『企業の社会的責任』が、そして『労働組合の存在意義』が問われている時はないと痛感しています。不当な解雇・雇い止め許さない、と立ち上がったすべての労働者・労働組合のたたかいを支援し、ともにたたかおうではありませんか」と訴えました。
日本共産党のこくた恵二衆院議員・国対委員長が「大企業の横暴勝手な『派遣切り』などの不当な解雇が相次いでいます。これを許さないたたかいが各地で広がっています。私たちは、このたたかいを我がこととしてたたかい、大企業に社会的責任を果たさせるために全力をあげます。消費税増税など、国民に負担を押し付ける悪政をストップさせ、政治を国民の手に取り戻しましょう」と強調しました。
3月末で「日本輸送機」(ニチユ、本社・長岡京市)から「派遣切り」にあった労働者が、「労働局に行って、『ニチユ』に直接雇用の指導をすることを求めて申告しました。22日に労働局から、『ニチユ』に対し直接雇用の働きかけを行うよう促したと連絡がありました。仲間のためにも、正社員化されるまで頑張ります」と発言しました。
労働者派遣法の抜本改正や人間らしく働くルールの確立、自民党政治の転換などを盛り込んだメーデー宣言を採択。丸太町通、御池通、堀川通の3コースに分かれてデモ行進し、アピールしました。