脳神経外科医集会 府立与謝の海病院(与謝野町)で脳神経外科が休診になり、宮津市以北の地域で緊急治療ができなくなった問題で、丹後、宮津・与謝両社保協は25日、京丹後市峰山町で同科の再開を求める署名推進の経験交流集会を行いました。
 丹後社保協の阪田剛議長のあいさつに続き、日本共産党の光永敦彦府議が現状を報告。光永氏は、丹後地域の医師・施設数は、府内の他地域と比較しても足りておらず、医師のマンパワーと隣接する他県の医療機関に頼っていることを指摘。また府は医師不足を認めながら、対策を講じないままであり、「同科休診の問題は府の責任」と批判しました。
 同党の吉田さゆみ衆院5区候補は、府が同地域の緊急治療について「舞鶴や福知山などの中丹地域や兵庫県豊岡市、福井県小浜市などの隣接他県の地域の病院でも診ることができる。さらに、緊急時はヘリコプターで救援する」と発言していることを批判。「舞鶴や福知山、豊岡などの地域は、どこでも深刻な医師不足に悩まされている。ヘリコプターも、夜間や天候の悪い日は飛ばせないので、問題の解消にはならない」と述べ、「根本的には、政府が医師と医療施設を削減していることが問題。総選挙で自公政治に審判を下すため、日本共産党の躍進を」と訴えました。
 参加者からは、「署名を呼びかけると『自分や家族の命が関わっている問題』と、断る人はいない」(健康友の会)、「職場だけでなく、住んでいる地域でも署名収集に取り組む人もいる」(市職労)、「京都市内の医療関係者からも署名が寄せられている」(民医連)などの経験が報告されました。
 集会では、現在寄せられている1500人分の署名をさらに大きく増やしていくことを確認しました。