貧困・格差なくし誰もが学べる権利を 京都府立高教組
京都府立高等学校教職員組合(原田久委員長)は30日、京都市左京区の京都教育文化センターで第64回定期大会を開き、貧困と格差を是正し誰もが学べる権利の確立を目指すなどの09年度運動方針を採択しました。
運動方針では、○高校・大学の学費無償化の実現○「道徳教育」の強要や競争と詰め込みの新学習指導要領を許さず人格の完成をめざす権利としての教育を進める○賃金カットと一体の成績主義賃金や教員免許更新制を許さない○パワハラ・管理主義と長時間過密労働の改善―などを目指します。
原田委員長は、例年にない新採教員の組合加入は組合の運動が必要とされているからであり、京丹後市の高校募集定員増は父母や地域の人たちとともに団結してたたかった成果だとのべ、「貧困と格差拡大を許さない組合活動をいっそう発展させるとともに、総選挙で平和憲法を日々の暮らし、教育に取り入れ、国民本位の政治を実現させよう」とあいさつしました。
来賓としてあいさつした日本共産党の山内佳子府議は、「京丹後市での高校募集定員増実現で子どもらが『無理だと思ったことでも動けば変わる』と運動成果の確信をもつことができた。今後も一緒にがんばりましょう」と呼びかけました。
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大会で確認された役員は次の通り。
○執行委員長=原田久○副執行委員長=永崎靖彦、佐野幸良(以上再)○書記長=馬場勝幸(新)。