障害者団体向け郵便制度を悪用した「郵便割引不正事件」をめぐり、厚労省の現職局長が逮捕された問題で、不正は障害者自立支援法の成立と一体で行われたとして抗議する集会(障害者自立支援法に異議あり! 応益負担に反対する実行委員会主催)が16日、ハートピア京都(京都市中京区)で開かれました。参加者は「郵政不正をゆるすな! 障害者自立支援法は出直せ!」とする抗議文を採択しました。
 同会の池添素事務局長は、「今回の不正が、障害者自立支援法が国会で成立しようとしていた時期に行われたことに怒りを覚える」とのべ、同法の出直しを求める抗議のファクスを厚労省あてに送ろうと行動提起しました。
 逮捕された現職局長は不正事件の当時自立支援法案を担当する障害保健福祉部企画課長でした。大阪地検特捜部は、同法案をめぐる国会対策を念頭に組織的な不正が行われた可能性があるとみて調べています。