市立病院は市立のまま残して 「会」結成総会開く
京都市が2011年に京都市立病院を独立行政法人化する計画を打ち出している問題で、労働組合や市民らが2日、独立行政法人化に反対する「市立病院は市立のままで充実させる会」を結成しました。同日開かれた結成総会には、90人が参加しましました。
京都市職労の宮内尚志氏が、京都市が同病院の独立行政法人化計画を進めてきた経過とねらいを報告。宮内氏は、市が構造改革路線のもと、病院の効率化や経営改善を掲げ、それによって住民や利用者への負担増やサービスの削減などをもたらす恐れがあると指摘し、「何よりも患者さんや住民が大切にされる医療を行うべき。独立行政法人化をストップさせ、全住民を視野に入れた充実した医療政策を京都市はとらなければならない」と訴えました。
参加者からは「近くに住むものとして許せないこと。どう医療が変えられるのか不安。市直営で運営してほしい」「京北病院も独法化されようとしている。同じように維持していく運動をすすめている」と発言がありました。
内科小児科岡田医院の岡田楯彦院長が、独立行政法人化反対を訴える開会のあいさつをしました。
同会は、独法化に反対・市直営での存続を求め、署名を集めることや、街頭宣伝、学習会の開催、会員の拡大などを目指す行動提起を行いました。