久世稚児、社参の儀
祇園祭の神幸祭(17日)と還幸祭(24日)で馬に乗って神輿を先導する久世稚児の2人が13日、東山区の八坂神社で社参の儀に臨みました。2人は京都市立久世西小学校2年の後藤遼馬くんと八木亮介くん。毎年、八坂神社とゆかりの深い南区の綾戸国中(あやとくなか)神社の氏子から選ばれています。
金色の烏帽子(えぼし)に狩衣(かりぎぬ)姿で登場した2人は、観光客やカメラマンら100人あまりが待ちかまえるなか、八坂神社の本殿に参拝。本殿に入った2人は緊張した面持ちでお祓いを受け、玉ぐし拝領などの神事をこなし「神の使い」として祇園祭の稚児だけに渡される「杉守り」を受け取りました。最後に宮司から「祭の間、怪我のないように。神輿の先導を男らしく前を向いて務めを果たしてほしい」と言葉が送られました。
八木さんの祖母の八木比紗子さん(69)は「24日まで大事なお役目をいただき、私も緊張しています。孫が稚児になるのは2人目で、こんな幸せはない」と話していました。