京都府立学校退職教職員の会が発足
府立高校(府立の高校・盲・聾・養護学校など)を退職した教職員が23日、「京都府立学校退職教職員の会」(略称「府高退教」)を結成しました。結成日時点の会員は107人で、内32人が結成総会に出席しました。組合の未加入や現職時代の地位や職種に関係なく誰でも加入できる会として検討されてきました。
2006年の教育基本法改悪反対の運動には、府立学校の現職と退職者との共同アピールに2033人が賛同するなど父母・国民との連帯も築かれて、一層、府立学校退職教職員独自の会の早期結成の必要性が痛感され、準備作業が開始されました。
結成総会では、同会設立呼びかけ人の川上雅詮さんが「府立学校を退職したあと、お互いが交流しあい、励ましあいながら退職後の人生をあゆんでいくための組織が多くの退職者から要望・要請されていました。 具体的な結成に向けて大阪府高退教など他府県の会も参考にし、現職の高教組、歴代の本部役員などや京都退職教職員の会(略称=京退教)と何回も話しあい、今日を迎えた」と経過を報告。
結成総会では府高教組委員長の原田久さん、京退教会長の三上悟さんが温かい祝辞を述べ、京教組や市立高退教の会などからも連帯のメッセージが寄せられました。
また、経過報告・会則・予算などが呼びかけ人から提案され討議されました。討議では、憲法改悪の危険な動きや後期高齢者医療制度廃止にむけた取り組み、仲間づくりの必要性や会則についての発言が相次ぎ、活発な討論がされました。討論の後、提案された議案全てが全員一致で承認され、府高退教が正式に発足。新役員が選出され、代表となった金加行雄さんは「ようやく結成されましたが、来年は会員を倍にして迎えましょう」と述べ閉会しました。
結成に際して会員から、「府高退教ならではの企画に期待がふくらみます。私のできることで、いっしょに活動していきたいと思います」、「全ての職場の仲間、職種の違いを越えて大切にする府高の闘いのお陰で今の自分があります。京退教とともに大きく輪が広がっていくことを願っています」など多数の思いや期待が寄せられました。最後に現職時代に最もたくさん歌われた『頑張ろう』の歌をみなさん大きな声でスクラム組んで元気いっぱい歌い、お互いの健康と楽しい活動、倍の仲間づくりを誓い合いました。(仲野良典)