小森陽一氏 対米従属転換の政策を
九条の会事務局長の小森陽一東京大学大学院教授を招いた講演会が3日、城陽市で開かれ、270人が参加しました。主催は憲法9条を守る城陽の会ほか九条を守る宇治連絡会など、京都府南部地域で活動している各九条の会。
小森氏は「憲法9条の思想を世界に 新しい情勢と9条はどうなるのか」と題して講演。民主党政権について、「九条の会に対抗して結成された新憲法制定議員同盟の顧問を鳩山首相はしている。小沢幹事長は93年に自民党幹事長として『国連決議があれば集団的自衛権の行使ができる』と究極の解釈改憲を表明した人物。憲法9条にとって安心できない。国民は民主党のやることに鋭敏に反応して、声を上げていく必要がある」と訴えました。
また、日米安保条約による対米従属の体制が続いていることについて小森氏は、「北朝鮮から日本を守るためと言って、北朝鮮の脅威をあおり立てながら安保の継続をはかっている。改憲を阻止し、対米従属や北朝鮮脅威をあおる政策を転換させることなどを民主党政権に実行させることが必要。そのための世論をつくろう」と呼びかけました。