綾部民主市政の会学習会 来年1月の綾部市長選挙に向けて、「綾部民主市政の会」は24日、同市の林業センターで、日本共産党員首長の嶋田正義・兵庫県福崎町長を招いた学習決起集会を開催。市政転換に向けて意見を交わしました。
 現在4期目(14年)となる嶋田町長は、町発注事業をめぐる一部企業の独占的な入札や町職員の横領など従来の町政の悪弊打開へ、住民合意の下で情報公開を進めながら取り組んできた経験を紹介し、「住民の要求に従う限り、必ず事業は成功します。『住民が主人公』の政治が重要」と訴えました。
 堀口達也事務局長が会の取り組みを報告。トステム綾部工場閉鎖について、綾部のハローワークでは1000人の求職にたいして400人分の求人しかないとのべ、「工場で働く正社員や派遣・パートには綾部市の住民が多い。綾部の雇用が崩壊する事態。工場閉鎖の撤回を求めていく」と強調しました。また、市長選に向けて、郵便局などの地域サービスが切り捨てられていると指摘し、「住民の願いを実現する市長を誕生させよう」と呼びかけました。
 参加者らは、「子供の貧困が大変な状況。ダブルワークの母親が家庭教育どころではないと嘆いている」(教職員組合)、「トステムはたくさんの労働者の健康と命を奪ってきた会社。働かせ方を見直しつつ、地域の雇用創出のために工場閉鎖撤回を求めるよう綾部市を追及してほしい」(綾部地労協)などと意見交換しました。
 同市長選をめぐっては、現職の四方八洲男市長が4選不出馬を表明しています。