古来から愛された井手の里 ハイクファミリー玉川散策
新日本スポーツ連盟京都ハイクファミリーは21日、ぶらり散策例会『井出の里を訪ねて』を行い33人が参加しました。
JR玉川駅に10時に集合。雲一つない真っ青な空。古来歌人たちに愛され、数々の詩歌に詠われた里山をのんびり歩きました。
最初は蛙塚へ。踏み切りを渡り500メートル程行くと玉川保育園横に石組みで造られた蛙塚につきます。かつては洗濯も出来た程水量豊かだったということですが、今はほんのわずかの流れです。蛙の置物があちこちに配置されています。
つづいて井提寺跡へ。橘諸兄によって建立された七堂伽藍240メートル四方の大寺院だったと説明板に記されていますが、田園の中の小さな四阿(あずまや)のみで、刈り取られた稲藁が並び、遠くでもみ殻を焼く白い煙。道端にはサクラタデが群生しているのどかな風景です。
坂道を登りつめたら地蔵禅院。樹齢280年のシダレザクラを借景に時間を忘れそう。その横が玉津岡神社。小野小町塚を経て、椿坂ふれあいセンターで昼食。玉川橋を渡り南へ行くと竹薮の中に弥勒石仏、少し先に橘諸兄旧趾があり、途中には約150万年前の火山灰層も見られます。玉川堤の遊歩道を通って玉川駅に2時に到着解散しました。(栄)