高山寺Kozan-ji Temple

　まず、長らく高雄周辺のレポートが滞っておりましたことをお詫び申し上げます…。見頃の今の様子をご覧下さい、とお伝えしたいところなのですが、先日の雨により高雄周辺のモミジはだいぶ散ってしまったようです。しかし、ここ高山寺は、また一味違った紅葉の楽しみ方を教えてくれました。
　高山寺は13世紀初めに明恵上人が再建した寺院で、栂尾山（とがおやま）にあります。後鳥羽上皇から「日出先照高山之寺」の勅願を得たことで知られ、あの鳥獣人物戯画など多くの美術工芸品を有するお寺でもあります。
　境内までは、栂ノ尾のバス停から急勾配の石段を上るのですが、散ったモミジの葉が石段の上に散らばり、赤や黄色の柄模様を作り出していました。人の足がおよばない道の脇は、まるでモミジの絨毯…!!
　紅葉といえば、頭の上にあるモミジの葉の色づきを楽しむのが普通ですが、こちらは足元を眺めながらゆっくりゆっくり参道を歩くのが今は楽しいですよ。
　ただ、油断していると雨露に濡れた落ち葉や石に足を取られるかも知れません。この後に訪れた神護寺もそうですが、山深い場所にあるため急な石段を上り下りしなければいけません。訪れる際はしっかり歩ける靴と服装で…。