「トステム」綾部工場閉鎖撤回、雇用守れ 市民集会に200人
住宅建材の大手メーカー「トステム」が同社綾部工場を一方的に閉鎖する計画を進めている問題で、「トステム綾部工場閉鎖反対、労働者と連帯する会」は18日、綾部市の綾部市中央公民館で閉鎖反対と雇用確保などを訴える市民集会を開き、200人以上が参加しました。
あいさつした京都総評の岩橋祐治議長は、労働者の雇用を脅かしている「トステム」が、「グループ全体で売り上げ1兆2000憶円、営業利益率10%以上を目指す」と掲げていることを紹介し、「労働者の暮らしを壊しながら、企業の利益だけを追求するのは許されない。トステムの社会的責任を追及し、京都府や綾部市など行政が閉鎖撤回を要請するように徹底的に求めていきたい」と訴えました。
日本共産党の加味根史朗府議が、穀田恵二衆院議員や梅木紀秀府議、渡辺洋子綾部市議らとともに、17日に東京のトステム本社を訪れ、工場閉鎖撤回を求めたことを報告。「仕事を失う労働者の不安を伝え、すべての労働者の雇用確保、工場閉鎖撤回を訴えました。工場閉鎖を撤回し、正社員も非正規社員も雇用を守るように求めてきましょう」と訴えました。
同工場の労働組合「全日本金属情報機器労働組合(JMIU)京滋地本機械金属支部トステム綾部分会」の片山博貴分会長は、「他府県への配転や退職を迫られ、従業員から不安の声が上っています。労働者一人ひとりの声を大切にして、不安や要望を会社に届け、全員が納得できるように頑張っていきたい。ご支援をお願いいたします」と決意を述べました。
穀田恵二衆院議員から工場閉鎖反対を訴える連帯のメッセージが寄せられました。JMIU京滋地本からの報告があり、全国各地でトステムや工場閉鎖問題などとたたかう労組の代表らが連帯のあいさつを述べました。
集会では、今後、「トステム」や京都府に対して工場閉鎖撤回を求め、宣伝していくことなどを呼びかける行動提起が行われました。