寒風の中にぎわう終い弘法
南区にある東寺では弘法大師が亡くなった21日を縁日として毎月御影供法要が営まれます。12月は最終の縁日で「終い弘法」と言われ、近畿一円からもっともたくさんの参詣者があります。
毎月の「弘法さん」は植木や古着、骨董品や道具、古本などの露店が多いですが、12月の終い弘法は正月用品を扱う店がたくさん出店して賑わいます。クワイ、丹波黒豆、ごまめ、昆布、百合根、エビ芋、羽二重、小餅、天日干シイタケなどお節料理の食材露店と高野槙、枝若松、千両、万両、南天、葉ボタンや松竹梅の鉢植えなどの縁起ものの植木市がもっともにぎわっているようでした。
今年は最高気温が7度と冷え込む終い弘法に、西宮から訪れた二人の参詣客は「食料品を少々買いました」と大きなレジ袋を担いで話します。また、豊橋から貸し切りバスで訪れた女性は「たくさんで毎年来てます。今年はお茶の道具を値切って買いました」とニコニコ顔でした。(仲野良典)