水俣病京都訴訟の原告として、原因を生み出した企業「チッソ」や、行政の責任を求め、96年に和解するまで約10年間たたかってきました。私は京都訴訟に参加するようになってから、何度も門ゆうすけさんにお会いし、検診を受けました。
 「おお、福田さん!」と気軽に声をかけてくれ、非常に優しくて、気の良いお医者さんという印象です。私たち原告のメンバーは、京都で唯一の水俣病に詳しい医師である門さんを本当に頼りにしています。裁判に参加した原告の多くを門さんに検診していただきました。
 裁判が終わった後も、水俣病の影響が出ています。私は、口の中がしびれて味が感じられない、手足の感覚が鈍ってくるなど、裁判をたたかっていた時よりもひどくなっているかもしれません。京都には門さんがいるので、「これは水俣病の影響かも」と思うことがあれば、門さんに診てもらっています。
 また、数年前に私の娘に水俣病の疑いがあることが分かり、すぐに門さんに診てもらいました。門さんはすぐに水俣病の申請をしてくれ、認定を受けることができ、助かりました。「すべての水俣病患者を救いたい」という信念を持って医療活動している門さんは、京都の水俣病患者にとってかけがえのない存在です。
 門さんが知事になれば、人に優しく、困った人を救える京都府政ができると期待しています。

水俣病京都訴訟元原告 福田シズ子さん