トステムは雇用を守れ 共産党が労働局へ申し入れ
住宅建材の大手メーカー「トステム」の綾部工場が一方的に閉鎖されようとしている問題で、日本共産党の穀田恵二衆院議員・国会対策委員長、成宮まり子参院京都選挙区予定候補、加味根史朗・山内佳子両府議、吉田さゆみ京都5区代表らは24日、「トステム」が労働者の雇用を守るように京都労働局へ申し入れました。
「トステム」は来年3月末に綾部工場を閉鎖する計画を一方的に進めており、労働者377人の雇用の不安が広がっています。正社員には他府県工場への転籍か退職を迫り、非正規労働者には雇い止めを告げています。
申し入れでは、「トステム」が一方的に事実上の解雇・雇い止めを進めている問題を取り上げ、「労働局として、『トステム』が不当な解雇や雇い止めを行わないように求めるべき」と要請しました。
穀田議員は、「不況の中、グループ全体で1兆以上の売り上げを誇る『トステム』が、一方的に工場を閉鎖し、労働者を路頭に迷わせるようなことをするのは許されないこと。労働者の雇用を守るために力を尽くしてほしい」と訴えました。
申し入れの中で、非正規労働者でも整理解雇の4要件を満たす必要があり、一方的な雇い止めはできないことや、他府県への転籍を受け入れられない労働者に対して強制的に退職・解雇することはできないことなどを確認しました。
また、穀田議員らは、失業者への緊急支援をめぐる「ワンストップサービス」の改善や充実を求め、職員体制の充実や住宅確保、雇用確保策などを要望しました。