戦争と労働がどう関わるか考えて 島本慈子氏講演
「第44回『建国記念の日』不承認2・11京都のつどい」(同実行委員会主催)が11日、京都市下京区のキャンパスプラザ京都で開かれ、200人が参加しました。
基調報告した同実行委員会の大八木賢治さんは、沖縄の普天間基地問題など現在の日本は戦争とどのような関係があるのか考えることが大切と指摘し、「日本の軍事力増強はアジアの脅威につながる。『アメリカの裏庭』と呼ばれたラテンアメリカやヨーロッパにおいて軍事的な対立の緩和が進んでいる。アジアの相互理解が進むように議論を発展させよう」と呼びかけました。
ジャーナリストの島本慈子氏が「『労働と戦争』この国といまと未来」と題して講演し、在日米軍基地で働く日本の労働者やイラクへ派遣された自衛隊員などの取材を通じて、「戦争と労働は切り離せない。自分の労働が戦争にどう関わっているのか考えることが大切」とのべました。
また、アメリカの新自由主義路線に追ずいした結果、日本で貧困・格差が拡大したと指摘。現在の日本の社会情勢は、軍事産業などの経済発展のために戦争を求めた時代に逆戻りしているかのようだと述べ、「自衛隊への入隊など戦争を支える労働者が全国に広がっている。主権者の力で平和を守らないといけない」と話しました。