穴太衆石積みの風情楽しむ 京都ファミリーハイク2月例会
京都ハイクファミリーの2月例会が12日行われました。昨日来の雨の名残か雲が厚く、天気予報も微妙でしたが、19人が参加しました。
JR湖西線比叡山坂本駅を10時10分に出発。駅前交差点に掲げられた「比叡山延暦寺の門前町 坂本」のたて看板に眼をやりながら、日吉大社へ向かう坂本のメインストリートを進み、二つ目鳥居わきの生源寺を右に折れると門前町らしい旧家の町並みが続きます。
軒先にそっと置かれた花いけが奥ゆかしい。
西教寺に10時50分着。同寺は聖徳太子創建で天台真盛宗の総本山。明智光秀一族のお墓があることで有名です。境内を散策後、山の辺の道となずけられたわき道に入ると、たくさんのお地蔵さんが集められた千体地蔵群がありました。このあたり東に琵琶湖の眺望が素晴しい。11時50分、日吉大社の赤い鳥居をくぐり、穴太衆積みの石垣の洞窟を見学しました。
昼食休憩を1時間とり自由行動とし、名物「鶴喜そば」で舌づつみをうつグループや旧竹林院の盆梅展と庭園散策を楽しむ人たちもいました。
比叡山ケーブル坂本駅の前に13時10分着、権現川を渡って日吉東照宮へ。ここは日光東照宮に先駆け建立されたといわれ、見あげる彫り物は見事です。
滋賀院門跡・慈眼堂は比叡山再興につくした天海大僧生の廟、十三体石仏群を拝みながら、石段を下ると紫式部・清少納言・和泉式部の供養塔に出会いました。このあたり穴太衆石積みの塀がつづき坂本門前町の風情が漂う街並みでした。14時02分のJR京都行きに乗車して無事終了しました。(井上英治)