沖縄・名護市長選で米軍基地建設反対の市長を誕生させた功労者の一人、比嘉靖氏(琉球大学、沖縄国際大学非常勤講師)が11、12の両日京都入り。25日告示の京都府知事選挙(4月11日投票)に出馬する「府民本位の新しい民主府政をつくる会」の門ゆうすけ候補の応援に立ちました。「名護に続いて京都でも勝利を」と熱いエールを送る比嘉氏と門候補が対談しました。

比嘉靖(ひが・やすし)氏の略歴 1944年台湾で生まれる。琉球大学、沖縄国際大学、名桜大学で非常勤講師。昨年、名護市長選で「新基地建設反対・暮らしと平和を守る市民の会」から出馬表明後、予定候補者間協議で稲嶺進氏を統一候補としてたたかい、同市長誕生に貢献した。

門ゆうすけ  はじめまして。京都まで応援に来ていただきありがとうございます。
 比嘉 「ぜひとも京都で勝ってほしい」という強い思いで来ました。私は、学生時代を兵庫県で送り、沖縄返還運動にも取り組みました。当時、京都では、蜷川虎三知事を先頭に府民の皆さんが沖縄と連帯して運動に取り組んでいました。
  私は73年に大学入学し京都に来たのですが、71年に蜷川さんと黒田了一・大阪府知事、美濃部亮吉・東京都知事が連名で日米の返還交渉の内容を批判する声明を出したのを覚えています。
 比嘉 私は京都府民の運動の力が沖縄の復帰を果たせたと思っています。だから、こういう形で知事選を応援できるのは非常にうれしいです。
  米軍・普天間基地をめぐるたたかいは山場を迎えています。 
比嘉靖 比嘉 沖縄が日本に復帰して38年になります。占領時代からみんな米軍基地のない沖縄、日米安保条約を廃棄して平和憲法のもとで生きたいと思っていました。その世論があらためて広まっています。
  名護市の人口は6万人程度ですよね。京都府でいえば、京丹後市や向日市と同規模です。そこの市長選結果や市議会決議が国政にものすごい影響を与えていますね。
 比嘉 そうですね。
  それなら260万人の京都府の知事選で私が知事になったらどれだけの影響を与えることでしょう。
 比嘉 そのとおり。門さんの勝利はものすごい衝撃を与えますよ。
  まして相手候補は民主、自民、公明の「相乗り」。
 比嘉 相手候補が相乗りというのは、ある意味、魅力的(笑い)ですよ。「相乗り」候補が負けるということは 今の政治の矛盾が一気に噴き出すはず。…
(詳しくは「週刊しんぶん京都民報」3月21日付に掲載しています)