成宮まり子

 日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補は、府民の要求実現へ大奮闘中です。京都府委員会が、衆院小選挙区の各代表、京都府・市議、八幡市議らの参加で行った1月29日の政府交渉(7日付本紙で報道)の団長として、切実な要求、40項目を8省庁に要請しました。関係省庁から、自営業者への資金貸し付けの改善や窓口体制の強化など、多くの積極的回答を引き出した、抜群の活躍に、期待が広がっています。

ホームレスの実態を示して

 交渉にあたり、成宮候補らが要望を聞いた団体は、府保険医協会、府農協中央会、京都府森林組合連合会、府中小企業団体中央会、京都総評、全京都建築労働組合、京都府商工団体連合会など、15団体。
 このほかにも、各地の現場の実情や制度の問題点をつかみ、医師不足問題、後期高齢者医療制度の廃止・保険料値上げ中止、住宅助成の実現など、暮らしの深刻な実態や要求をつきつけ要望しました。
 失業者対策について、成宮候補は、1年間のホームレス支援活動を行ってきた経験にもとづき、「雇用保険未加入の労働者が、派遣切りとなりホームレスになっている」実態を示し、雇用保険の拡充を迫りました。
 厚労省は「保険未加入の失業者がさかのぼって加入できるようにする」と回答。また、退職理由によって、保険給付期間が大きく違うため、「離職理由を『自己都合』とするよう会社から強要された場合、申請してもらえれば、ハローワークが確認をして、『会社都合』に訂正する」と約束しました。あわせて、成宮候補は、トステム綾部工場の閉鎖による退職強要について、本社に厳しく指導することを求めました。

若狭湾の乱獲への対応強化

 京都市のワンストップサービスでは、成宮候補は、生活保護の申請窓口を設置しなかった問題を指摘し、「生活保護が抜けてはならない」と改善を求めました。
 厚労省は、ワンストップサービスでの生活保護相談を行うよう各自治体に要請し、閉庁中も福祉事務所を開設して申請を受け付けた自治体があることを明らかにしました。また、第2次補正予算でホームレスのための緊急宿泊施設確保を引き続き支援していくと回答しました。
 漁業対策では、成宮候補は、若狭湾沖で違法すれすれで他府県の巻き網船が魚を乱獲し、京都の漁業に大きな影響が出ていることを指摘し指導を要求。農水省は、「以前にも申し入れがあった監視船を配備」し、対策強化すると答弁しました。

放課後支援事業は実現可能

 4月開校の八幡支援学校をめぐり、八幡市と久御山町が計画していた新たな「放課後支援」の事業化を府が許可しない問題では、担当者から、現行法の「児童デイサービ」制度の枠組みの中で実現可能と回答を引き出しました。
 この日、関係省庁と直接交渉ができなかった項目については、文書での回答を求めました。成宮候補は、「今後も、前向きの回答が出れば、府民のたたかいの成果。ぜひ活かしていきたい」と語ります。
 交渉に同席した井上哲士参院議員は、数多くの成果をあげたことについて、「現場の状況や運用の問題点など実態をつかみ交渉した結果」と高く評価します。
 成宮候補は交渉から1週間後の6日、党舞鶴地区委員会が開いた「国政報告会」で政府交渉を報告しました。その上で、「子どもの医療費助成や中小業者の固定費補助の制度化を求めると政府は拒否した。民主党の限界と府民の運動の必要性を痛感した」とのべ、「日本共産党の国会での議席はかけがえのないもの。参院選で躍進し、国会で仕事をさせてほしい」と訴えました。
 100人の参加者は、じっと聞き入り、大きな拍手を送りました。「要求実現へ、なんとしても成宮さんを国会に送りだしたい」。期待は高まりす。

京商連事務局次長・池田靖さんの話 成宮さんが、自営業者が借りやすくなるよう「生活福祉資金」の改正趣旨を徹底するとの厚生省答弁を引き出したことは重要です。また、窓口の各行政区や市町村の社会福祉協議会では、申請者の増加にもかかわらず体制は従前のままです。この点でも、第2次補正予算に社協の相談員増化が可能となる費用を計上したので、活用してほしいとの回答を得ました。資金ぐりに困る業者にとっても、社協にとっても、大歓迎です。
 成宮さんは、資料を勉強するとともに、現場の実態をつかんで、要請をしてくれました。国会ですぐに仕事ができる人です。ぜひ国会へ押し上げたいと痛感しました。

(「週刊しんぶん京都民報」2010年2月14日付)