朝鮮学校への攻撃許さない 円山集会900人
昨年、京都の朝鮮学校を市民グループが襲撃したとされる事件に絡んで、民族差別に反対する集会が28日、京都市東山区の円山野外音楽堂で行われ、市民ら900人が参加しました。集会は、昨年12月、「在日特権を許さない市民の会」が、京都朝鮮第一初級学校(南区上鳥羽)前で、拡声器を使って大音量で生徒らに差別的罵声を浴びせ、学校に押し入ろうとしたことに抗議するためのもの。高校授業料無償化対象から朝鮮学校を除外しないよう求め、「多民族共生社会の実現」を呼びかける宣言を採択しました。
「朝鮮学校を支える会・京滋」の仲尾宏さんが、「外国人をなぜ排除するのか。しかも、学校を襲撃し、暴力的に排除するやり方は、許せない。戦前のあやまちを繰り返してはいけない」と訴えました。
国連人種差別撤廃委員会へ参加した東京造形大学の前田朗教授は、「高校の授業料無償化から朝鮮学校を排除することについて、国連の委員会で批判が出され、差別をもちこまないよう求める勧告がだされた」と報告しました。
集会後、参加者は円山公園から中京区の京都市役所前までデモをし、「朝鮮学校への攻撃を許さないぞ」「高校の授業料無償化から朝鮮学校を排除するな」と訴えました。