京都桜2010伏見港

 伏見三栖閘(こう)門は十石舟や三十石舟などの折り返し点にもなっており、染井吉野が満開で、観光客が大勢訪れて楽しんでいます
 国土交通省所管の伏見三栖閘門は、1918年(大正7年)から1933年(昭和8)にかけて淀川改修の大工事が行われて誕生。宇治川右岸に堤を作り、伏見港を堤内に引き入れるために三栖に閘門と洗堰が建設されました。濠川と宇治川との水位が違うため、パナマ運河のような大きな閘門になりました。
 閘門建設で舟は宇治川から濠川に入り、墨染インクラインで琵琶湖疎水に入り、岡崎の蹴上インクラインから山科疎水を経て琵琶湖に繋がりました。しかし、1962年(昭和37年)に宇治川舟運がなくなり、三栖の閘門もその役割をなくしました。また、洪水を防ぐために宇治川が浚渫(しゅんせつ)され、水位の落差が大きくなって機能しなくなり、閉鎖されました。
 しかし、伏見の人たちなどの願いに応えて国交省は「地域の歴史文化の継承と淀川が誇る歴史遺産保全のめざす」基本理念を査定し、閘門補修と周辺部の整備公園化をすすめたものです。(仲野良典)

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桜スポットDATA

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  • 住所:京都市伏見区
    TEL075・642・2675
  • 交通:京阪本線「中書島」下車徒歩約10分
  • 開花状況:
  • 品種:ソメイヨシノ
  • 三栖閘門資料館 -公式サイト-