左京区の岡崎インクラインの疎水と縁に咲くカキツバタがきれいです。
インクラインは、明治になって京都の復興をめざす大事業として琵琶湖から水路をつくり、運河、水道施設、発電施設などが建設されました。岡崎から蹴上の琵琶湖疎水にレールを敷いて舟を台車に乗せて引き上げます。しかし、鉄道や道路が整備され、1948年に休止されました。その後77年に復元され83年に京都市史跡に指定されました。
写真は岡崎運河の舟溜まりからインクラインに繋がる付近の水際に咲くカキツバタです。舟溜まりの白く吹き上げる噴水と日本で2番目に開園した京都市動物園の新緑のツタと紫のカキツバタが美しい景色を演出しています。(仲野良典)