賀茂川で自生のキショウブ
賀茂川に数多くある堰には、小魚を狙うサギや岸辺には水草が花を咲かせています。5月下旬から6月はじめまでは群生したキショウブがきれいな花をつけています。
キショウブ(Iris pseudacorus、和名=黄菖蒲・キショウブ、斑入葉・フイリバ、八重花など園芸種も)は、明治時代に渡来したアヤメ科の外来種で、非常に繁殖力が強く、水田、池(北区深泥池にも在来種より強く繁殖し生態系を壊している)や岸辺に群生するようになりました。
Iris(アイリス)はギリシャ語のiris(イリス=虹)で花が虹のように美しいということからきています。同じ系統の仲間にはコアヤメ、ハナショウブ、カキツバタなどがあります。賀茂川(鴨川)散策の折りには、河川敷や川辺に咲く草花をじっくりと観察するのもまた楽しいです。(仲野良典)
「杜若うつりてはやき流れかな」(泊月)