ブラシノキ 桂川の河川敷や堤防には四季折々の草花が咲きます。5月中旬から6月上旬にかけて、嵐山から少し下流の松尾橋と上野橋との中間点の河川敷のサイクリングロードには、写真のような珍しいブラシノキ(別名カリステモン:原産はオーストラリア)に真っ赤な花が咲いています。
 明治中期に渡来し、暖地に庭木や鉢植えとして栽培されたのが、いつしか野生化して広がったようです。花の色は真っ赤で、長さ5センチから10センチ、形はちょうど円筒形のブラシとそっくりなのでブラシノキと呼ばれています。花弁や萼は開花後すぐに落ちて、多数の雄しべが残ったのが花です。
 高さ2メートルの大きなブラシノキは、鴨川の名神高速道路と桂川との合流点との中間ほどの地点の堤防にあります。(仲野良典)