反貧困 いのち守る願い届けたい 日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補の対談集パンフ『反貧困 いのち守る願い 届けたい』(B5判・31ページ、頒布価格150円)が反響を呼んでいます。各界の感想、パンフ評を紹介します。同パンフの問い合わせ先は日本共産党京都府委員会TEL075・211・5371または同党京都参議院事務所TEL075・803・0333)。

「貧困」解決の方向示す 弁護士・森川明

 少し前までは、自公政権の歴代首相らは、我が国には貧困問題はない、とうそぶいていた。ところが、1昨年秋からのアメリカ発の経済危機を口実にした大量の派遣切りを契機として、大都会に年越し派遣村が生まれた。これによってはじめて貧困問題が可視化されるとともに、日本社会のセーフティーネットが実に貧弱なものであることが明らかになった。
 宇都宮弁護士は多重債務、尾藤弁護士は生活保護、成宮さんは雇用とそれぞれ異なる課題からスタートし、派遣村の活動で交差することとなった。その活動の現場からは、貧困問題が生じる要因や、解決しなければならない方向性が明瞭に見えて来る。
 従って対談の中からは、雇用保険や生活保護制度を充実させることなどはもちろん、企業が 社会的責任を果たすこと、さらには、成宮さんのいう、生存権の保障を追求する行政、政治に変えなければならない、という認識に至るのは必然である。尾藤弁護士との文化・芸術論のやり取りも面白い。是非とも皆さんに一読をお勧めしたい。