反貧困 いのち守る願い届けたい 日本共産党の成宮まり子参院京都選挙区候補の対談集パンフ『反貧困 いのち守る願い 届けたい』(B5判・31ページ、頒布価格150円)が反響を呼んでいます。各界の感想、パンフ評を紹介します。同パンフの問い合わせ先は日本共産党京都府委員会TEL075・211・5371または同党京都参議院事務所TEL075・803・0333)。

キーワードは人間回復 花園大学教授・吉永純

 雇用状況は一向に改善の兆しがなく、生活保護利用者は生活保護法が制定された1950年頃の200万人に達する勢いだ。しかし生活保護から漏れている人は多い。政府の調査でも、貯金が多少でもあるなどの理由で生活保護を利用できない人は500万人から600万人にも上る。
 こうした膨大な貧困層が派遣切りや家賃滞納などで住まいを失うと路上生活に陥る。全国でこうした人々への支援は行われているが、定期的な夜回りや炊き出し、安否確認、その後の福祉事務所への紹介や同行などは、並大抵の努力ではできないだ。
 多忙な中で、こうした支援を1年3カ月続け、30人以上の生活保護申請を援助している成宮まり子さんの行動力には頭が下がる。成宮さんは、路上にいる人々の声に耳を傾け、それぞれの、重くまたかけがえのない人生に思いを寄せる。このパンフレットを読むと、こうした活動が、生存を守る活動であるとともに、人間回復への支援であることがよくわかる。
 私は、政治を担う人々は、成宮さんのように現場の貧困がわかっている人こそふさわしいと思っている。