核兵器保有国に廃絶させる世論を 広島平和文化センター、リーパー氏
広島平和記念資料館を運営する財団法人広島平和文化センターのスティーブン・リーパー理事長を招いた講演会が23日、京都市中京区で行われ、90人が集まりました。主催は、平和市長会議の2020ビジョンを実現する京都実行委員会。
リーパー氏は5月にニューヨークで開かれたNPT再検討会議の結果について、アメリカなどの核保有国を含めて核兵器廃絶が全世界の一致した認識になったとし、「今後はアメリカなど、核保有国に実行させる世論を広げていくことが重要」と訴えました。
また、NPT再検討会議の成果は「日本人が草の根の市民運動で世界を引っ張ったから」と強調。核兵器廃絶を目指す平和市長会議に世界3965都市が加盟したのは広島、長崎の両市長を中心にした日本人の運動だと指摘しました。
さらに、核兵器廃絶を進めるために、積極的に核兵器廃絶への役割を果たしていない日本政府を批判し、「被爆国にふさわしいものに変えるよう、がんばってほしい」と述べました。
NPT再検討会議に参加した寺島久司さん、出口玲子さん、花垣ルミさんが現地での取り組みを報告しました。