反核平和で日米高校生交流 3日、「ニューヨークと京都の高校生による平和教育交流会」が立命館大学国際平和ミュージアム(京都市北区)で行われました。同ミュージアムで3日に始まった「第30回平和のための戦争展」企画の1つで、「平和友の会」が主催。米・ニューヨークの私立中学校、セント・ルークス・スクールの教師キム・アレンさんと高校生の4人が原水爆禁止世界大会(2~6日、広島)に参加するため来日したのを機会に、京都の高校生と平和について語り合おうと開かれたもの。立命館宇治高校の生徒や市民ら70人が参加しました。
 アレンさん、教え子で高校生のニック・ウイルソンさん、ポーリン・セラウロさんらが、原爆の実相を伝えるアニメ「裸足のゲン」や「NAGASAKI1945 アンゼラスの鐘」を鑑賞し、核兵器の恐ろしさを学んでいることを報告しました。
 ニック君は「アメリカが原爆を投下しなければ、戦争は長引いたと聞いてきた。アニメを見て、その考えが間違いだったと気付いた。こんな恐ろしい兵器をなくすために僕たちは行動する必要がある」と訴えました。
 米国に1年間留学していたという女子高校生は、「留学中に、原爆ドームの絵を描いたけど、アメリカの生徒は誰も何の絵か分からなかった。日本人が原爆の恐ろしさを話していかなければと思った」と発言しました。
 アレンさんは「今日学んだことを行動に移そう。核兵器廃絶を訴える手紙を菅首相に出そう」と呼びかけ、参加者はそれぞれの平和の思いを用紙に書き込みました。立命館宇治高校2年の道河彩夏さんは、「核兵器の被害ははかり知れない。平和のために、一刻も早く核兵器をなくしてほしいと手紙に書きました。私たちの声が首相に届けばうれしい」と話していました。