京滋キリスト者平和の会 8月2日(月)の夕刻、伏見区の世光教会で第2回「平和の夕べ」が開かれました。京都と滋賀の平和を願うキリスト者有志で作る、京滋キリスト者平和の会が主催しました(協賛は世光教会)。
 Ⅰ部の「平和への祈り」(礼拝)は、讃美歌と聖書朗読の後、浄土真宗本願寺派法林寺住職の三宅善昭師による「平和の読経」が成されました。子ども達の可愛い讃美歌に続き、会長の榎本栄次牧師(世光教会牧師)による挨拶があり、「宗教の違い・信仰の有無を超えて、共に平和を祈り、平和のために一緒に働こう」と呼びかけがありました。
 そして、長年北海道で平和活動に携わってきた山本光一牧師(京葉中部教会牧師)から、「主の約束の日を信じて」の題でメッセージがありました。恵庭事件や長沼訴訟など、憲法9条によって住民の命と暮らしを守って来た北海道の運動が紹介され、自衛隊員・米兵であっても、個人の人間性・良心にどう訴え、信頼するかが勝負だと指摘されました。
 また、戦後60数年、日本国の名で誰一人の外国人も殺さず、一人の自衛隊員も戦死しなかった戦後の歴史は誇るべきものという大学教授の言葉や、沖縄の語り部の女性が、「ひめゆり部隊で戦死した学友に『戦争が終わってからは二度と戦争が無く、私たちは楽しく過ごした』と土産話がしたい」と語った話なども紹介されました。
 最後に、「今日という日は「軍備と戦争の無い日」に確実に繋がっているので、この一日を大切に歩んでいけますように」という祈りで締めくくられました。
 Ⅱ部の夕食会では、隣のカトリック桃山教会のロペス神父さんから、八月に平和を考え行動する意味がスピーチされ、その他、聖公会の女性信徒の方からの子ども達に平和を伝える大切さ、原水禁大会に参加される方の決意表明、世光教会前牧師・木安透牧師の障害を持った人々が安心して暮らせる平和な社会、小さなイエスの姉妹会のシスターから、戦争責任を認めて反省するところから平和が始まるというお話も披露されました。
 60数名という、昨年に比べて小規模でしたが、終始和やかで楽しい集会でした。これを機に地元の平和集会として根付くように努力したいと思います。(冨田成美)