積み重ねてきた平和への思い 山科戦争展
第27回「山科平和のための戦争展」(同実行委員会主催)が、京都市山科区四ノ宮の円光寺参道で始まりました。戦争の悲惨さや平和の大切さを知ってもらおうと始まったもので、親子連れやカップルなど約2000人が訪れます。23日まで。
展示のメーンテーマは沖縄の米海兵隊普天間基地と核廃絶。4・25の沖縄県民集会の様子を伝える沖縄タイムズや琉球新報などの地元紙や普天間基地の鳥観写真パネルなどが張り出されました。同基地の面積(約481ヘクタール)と同じ縮尺の紙を京都市内の地図と重ねて比較するなどの工夫もされています。母親と訪れた速水雄登くん(9つ=小4)は基地面積の紙を山科区に載せ「ぼくの小学校も山科もすっぽり入ってびっくりした。基地って大きいんやなあ」と話していました。
このほか、被爆地広島、長崎の惨状を訴える写真やプラハ演説に臨むオバマ米大統領の写真、山科区の戦跡に関する写真や資料など約100点が展示されています。
辻田烝治実行委員長は「普天間基地のたたかいや核廃絶へ一歩前進したことは国民の運動の成果であり、山科では戦争展の積み重ねも大きな役割を果たしてきた。支えてこられた地域の皆さんに感謝したい」と語っていました。
日本共産党の原としふみ京都2区代表、北山忠生京都市議、本庄孝夫元府議らも訪れ、展示に見入っていました。